学生の声

修了生インタビュー

Aさん(システム情報工学研究科修了)

―博士号を取得しようと考えたきっかけは?
以前から博士号を取りたいと思っていましたが、具体的に決意したのは10年前頃です。きっかけには論文をまとめたいという欲求、けじめもありますが、早期修了プログラムの存在が挙げられます。
―早期修了プログラムを選択した理由は?
目的が学位取得だけならば論文博士でも良いのですが、研究室でディスカッションができるという事で早期修了プログラムを選択しました。
―入学前・在学中において、勤務先との調整や学費の工面といった環境整備はどうでしたか?
勤務先からの了解はありましたが個人的入学扱いということで、勤務先からの支援や配慮はなかったため、学費は個人で負担しました。入学金は半額免除の制度があったのでそれを申請しました。学業時間は有給休暇を使って確保しましたが、必修講義が平日の夜間だった場合は入学は厳しかっただろうと思います。また、修了までに2年以上かかっていれば、時間的、金銭的に厳しいので入学を検討することはありませんでした。
―入学前の指導はどうでしたか?
以前に指導教員の先生と研究やプロジェクトで一緒でした。先生とは前年の11月頃に接触し、その頃からゼミへの参加や個人的な指導を受けていました。
―在学中の講義受講、研究・論文作成はどうでしたか?
在学中は週2~3日大学に通い、講義を受けたりゼミに参加し研究指導を受けたりしていました。ゼミは月に2~3回で1回に付き2時間程度でしたが、学生が時間の都合を合わせてくれたので非常に助かりました。それ以外にも個別の指導やメールでの相談など研究指導には非常に満足しています。ただ、事務に関して週末空いていないことや、論文リストなどのフォーマットを統一して欲しいなどの不満として残ります。
―学内の施設や学生証の利用はどうでしたか?
学内施設は、研究室や図書館を利用しました。学生証については、学内バスの乗車証の発行を受ける際に利用しました。
―早期修了プログラムを受けた感想は?
職場で研究職から離れて数年が経っており、ブランクがあり大変でした。
―入学を検討している社会人に一言お願いします。
しっかりとした目標、気持ちがある人は是非、活用して論文をまとめあげて欲しいです!

Bさん(数理物質科学研究科修了)

―博士号を取得しようと考えたきっかけは?
これまで博士号取得については漠然としか考えていませんでしたが、早期修了プログラムの新聞記事を見て、自己実現のために取ろうと決意しました。
―早期修了プログラムを選択した理由は?
論文博士を受けてもらえるような先生とのつながりがなく、また通常の3年課程では時間的に厳しいので早期修了プログラムを選択しました。
―入学前・在学中において、勤務先との調整や学費の工面といった環境整備はどうでしたか?
勤務先からの了解はあったのですが、個人的な入学扱いということで、勤務先からの支援や配慮はなく、学費も個人で負担しました。金銭的な負担感はなかったのですが、時間の確保が難しく入学を躊躇する要因になりました。そのため、修了までに2年以上かかるということであれば、時間的に厳しいので入学を検討することはなかったと思います。
―入学前の指導はどうでしたか?
自分の所属部署の研究が近い指導教員の先生を選択しました。直接的な指導は4月から受けましたが、できることならもっと早い時期から指導を受けたかったと感じます。
―在学中の講義受講、研究・論文作成はどうでしたか?
在学中は1週間に1~2度大学に通い、個別指導を受けました。研究指導に関しては非常に満足しています。社会人なので頻繁に通うことは難しいため、関連分野について「広く浅く」見識を得られるような「集中講義」があれば受講したと思います。
―学内の施設や学生証の利用はどうでしたか?
学内施設はほとんど利用しませんでした。学生証については、学内バスの乗車証や学生割引を受ける際に利用しました。
―早期修了プログラムを受けた感想は?
早期修了プログラムには非常に満足しています。スケジュールの問題や業務との両立をクリアすれば、1年間で博士号を取得することが出来るわけですから。また、学位を取得する過程で頂いた研究指導内容は今後にも役立つと思います。
―早期修了プログラムへの要望等があれば教えてください。
入学前に正確なスケジュールや提出物に関する情報があれば良かったと思います。また、事務手続きや運用についてももう少し改善出来るのではないかと思います。
―入学を検討している社会人に一言お願いします。
1年で博士号が取れることは非常に良いと思います。ただし、事前に先生と連絡して、やらなければいけないこと、スケジュール等はきちんと確認してから検討したほうがいいと思います。

Cさん(システム情報工学研究科修了)

―博士号を取得しようと考えたきっかけは?
研究所に就職した時点から博士号を取りたいと思っていましたが、意識したのは10年前(1998年)頃です。研究蓄積が増えてきた数年前から、具体的にどのようにして取得するかを考え始めました。
―早期修了プログラムを選択した理由は?
最短1年で博士号が取得できるという点です。このようなプログラムが用意されていなかったら、入学を検討する可能性は低かったかもしれません。
―入学前・在学中において、勤務先との調整や学費の工面といった環境整備はどうでしたか?
勤務先からの了解を得ることができ、交通費は支給されましたが、学費は全額個人で負担しました。家庭での理解も必要ですが、私立に比べれば安いこともあり、学費負担が入学を躊躇する理由にはなりませんでした。
―入学前の指導はどうでしたか?
母校であったことや学会でのつながりがきっかけで今回の指導教員を選択し、2004年頃に接触してその頃から年に数回ゼミへ参加しました。
―在学中の講義受講、研究・論文作成はどうでしたか?
在学中は月に1回以上は筑波キャンパスに通い、講義を受けたりゼミに参加し研究指導を受けたりしました。ただ、もし週に1回程度定期的に大学に通うことになっていたら、履修は困難になっていたと思います。その他、個別の指導やメールでの相談をしました。
―学内の施設や学生証の利用はどうでしたか?
職場から地理的に近い大塚キャンパスの図書館をしばしば利用しました。
―早期修了プログラムを受けた感想は?
1年間での取得は忙しさの点で困難を伴いました。また、年度末など本業の忙しさのピークがかぶることがありました。早期修了プログラムに対する教員間での理解の相違についても気になりました。特に中間発表の段階で求めるものが、教員により全く異なり対応に苦慮しました。
―早期修了プログラムへの要望等があれば教えてください。
入学時期の弾力化、例えば卒業時期だけでなく入学時期も増やす、また、2つの東京キャンパスのより有効な活用を要望としたいと思います。
―入学を検討している社会人に一言お願いします。
安易なプログラムではないので覚悟が必要です。しかし、柔軟性もあり、多くの社会人のニーズを満たす良いプログラムだと思います。ぜひチャレンジして下さい。

Dさん(システム情報工学研究科修了)

―博士号を取得しようと考えたきっかけは?
技術開発の仕事をしていて、自分がやってきた成果を客観的に認められるようにしたいと思い、博士号取得をしようと考えました。
―早期修了プログラムを選択した理由は?
スケジュールが決まっていて1年でドクターを取れることが、早期終了プログラムを選択した理由です。また、授業料がかかっても1年なら良いと思いました。
―早期修了プログラムを受けた感想は?
研究の入学前の準備がかなり必要でした。論文は、入学後半年で作成しなければならないので、準備はもっと前からやって材料を揃え、指導教官にみてもらっておかなければなりません。また、仕事のレポートは、直感的によくわかることが重要ですが、論文は理論的な厳密さが必要なので、業務で研究した材料を論文の形にするのにかなり苦労しました。
―入学を検討している社会人に一言お願いします。
ドクターを1年で取れるのは社会人で仕事をしている人にとってはありがたいですが、それなりに準備は必要です。また、論文ドクターに比べると、複数の先生にしっかり指導をしてもらえる点が優れていると思います。

早期修了プログラム修了生からのメッセージ
(システム情報工学研究科)